後藤木材株式会社は、120年以上続く材木屋としての存在意義を、新時代のものづくりの在り方にも引き継ぎたいと、会社の屋号である「カクキ」を使用し、「KAKUKI PROJECT」として、無垢の木や地域の木材を使用した商品の企画開発をスタートさせました。
「KAKUKI PROJECT」は「木のある暮らし」の良さを多くの人に伝えたいと考えています。

変わりゆく日本の暮らし

現代の日本のくらしはモノがあふれています。高度成長によって多くのモノを所有することが豊かさの指標でもありました。 しかし経済成長も終焉を迎え、成熟社会へと突入する今、モノそのものやモノの量よりも、モノと人との関係が大事になってきつつあります。 それは、そのモノが生まれるまでのプロセスを知ること、そしてそのモノと長く関わり続けることが大事だという価値観の変化です。 人々は使い捨ての時代から、使い続けること、それにより愛着が生まれるという、豊かさの感覚を覚えたように思います。

住宅業界について

住宅業界と木の文化に目を向けてみると、住宅の様々な商品は工業化によって大量生産と大量供給を可能にしました。 早く、安く、良く、という消費者にとってはとても便利な、そして合理的な商品やサービスが供給されてきました。 しかしそれは、自然の材や職人の技を失っていくことにもなっていきました。 木を伐るひと、運び出すひと、製材するひと、加工するひと、家をつくるひと、家具や木製品をつくるひと。 そこには木と人との関係があります。 その関係性のなかでいいモノができることに再び価値を見出す時にあるのではないでしょうか。

KAKUKI PROJECTへの思い

後藤木材は、時代の変化の中で再び、木の文化を育てていこうと、木のある暮らしを推進する「KAKUKI PROJECT」をスタートさせました。 賛同する工務店とともに、木を使ったワークショップをしたり、小屋を一緒に組み立てたりと、参加型のイベントを行っています。 まずは参加者の皆さんに木を触ってもらい、肌で感じてもらうことから始めています。また商品としては木製のキッチンの販売も始めました。 今後は木製の建具や木製の洗面、風呂なども販売の予定です。 そのほか自分で組み立てることのできるDIY家具なども開発し、暮らしのなかで木に接する機会を増やす仕掛けをつくります。 また素材としても地域の杉や桧の新しい活用や、圧密加工による新素材開発、また日本の国産広葉樹をもっと普及していくための施策を提案するつもりです。 こうした活動を地域工務店と一緒に活動するのはもちろん、大工、山林での木材切り出しの職人、市場や製材所などとも連携して進めます。 同時に一般生活者にも広く伝えていき、「木のある暮らし」をこれからの時代の日本の資源となるようにしていきたいと思います。